研究課題/領域番号 |
14510190
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
児玉 克哉 三重大学, 人文学部, 助教授 (50225455)
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研究分担者 |
石阪 督規 三重大学, 人文学部, 助教授 (70324499)
永田 素彦 三重大学, 人文学部, 助教授 (60271706)
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キーワード | 国際交流 / 国際協力 / 自治体 / 姉妹提携 / 民間団体 / 過疎化 / 農村社会 / 国際化 |
研究概要 |
自治体の国際交流や国際協力活動は、ここ10年の間に目覚しい発展を遂げ、国家の枠を超えた国際活動が注目を集めている。この傾向は日本のみならず、世界的にも顕著であり、今後さらに実践的な展開が期待される。特に日本においては、農村地域の町や村が国際協力・交流を進め、農村社会の活性化とともにイメージアップなどで大きな成果を収めているケースがある点がユニークである。過疎化が進み、高齢化の波に苦しむ農村が国際活動に活路を見出し、様々な取り組みをしている。そこで当該研究は、国際交流・協力活動が、1)農村地域の住民や自治体職員の意識においてどのようにイメージ化されているか、2)地域外の住民にどのようにイメージ化されているか、3)まちづくりとどのように具体的に連携されているのか、4)観光など具体的なメリットがあったか、5)産業の育成という点でなんらかの効果があったのか、'6)市民教育においてどのような成果があるのか、7)老人会や青年団など民間団体をどのように巻き込んできたのか、などの点を明かにしていく。 自治体の国際協力・交流活動を基盤にしたまちづくりをキーコンセプトに、面接を中心に調査を進めている。日本の自治体を中心にその各々の特殊性を尊重しながら調査を進めた。 14年度の前半は実施のための情報収集を中心に行い、後半からは基礎的な現地調査を行った。特に各自治体の地域性や歴史の把握もこの調査では重要であることから、前半においてこうしたデータの蓄積を行った。 具体的には、高宮町、横田町、磯部町を中心に調査を進めた。 聴き取りのポイントは、1)国際協力・交流活動による農村のマイナスイメージの転換の度合い、2)農村の諸団体の活性化、3)国際化を進めるにあたっての問題点、特に住民と異文化との摩擦について、である。
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