研究概要 |
初年度は、研究課題に関して、研究計画に従い一般市民の意識・実態調査を実施した。 1.まず、いじめ問題に関する意見や経験を知るための調査質問紙を作成した。いじめに関する調査としては、すでに実績があるのでそれらをふまえつつ、一般的傾向を探索するための質問項目を設定し、あわせて現代日本人の意識構造にかかわる質問を加え、多重回答を含めて78の質問項目とした。そして、質問の順序や配置など調査票を整えプリテストを実施した。 2.次に調査対象者を選定した。母集団を松山市在住の成人とし、松山市選挙管理委員会において選挙人名簿を閲覧し、可能な限りランダムになるよう調査対象者を抽出した。松山市民の有権者名簿(376,655人)を1000人ずつの377のクラスターに分け、そこから26のクラスターを選び、各クラスターより50人を抽出し、計1300人の名簿を得た。 3.調査票の郵送を実施した。依頼文、返送の封筒、宛名ラベルの作成を行い、それらを添付して調査票を対象者に郵送した。最終的に有効回収数は567人、有効回収率は43.6パーセントであった。 4.返送されてきた質問紙の回答を分析のためのデータとしてファイル化作業を行った。学生の協力を得て、数量データをエクセルに記入し統計処理可能なファイルとした。自由回答については、ワープロにそのまま記入し質的データとした。 5.数量データの入力ミスや欠損地の処理などを行い、統計処理ソフトSPSSを使用して各質問項目ごとの単純集計を算出した。この後次年度の分析に向けて、変数名称の登録や新変数の設定などを行った。
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