研究課題
基盤研究(C)
平成14年8月、平成15年8月、平成16年3月、平成16年12月から平成17年1月までの計4回バングラデシュに滞在し、現地での調査を実施した。訪問先は、ユニセフ・バングラデシュ、BGMEA(Bangladesh Garment Manufacturers and exports Association)、Garment Factory、現地NGO、Ministry of Finance、LGED(Local Government Engineering Department)、Bangladesh Bureau of StatisticsとBBSの統計資料・刊行物販売所、University Press Limited、ブック・センター、アガルガオン地区スラム跡地(以上ダッカ市内)、BARD(Bangladesh Academy for Rural Development)とBARD付属図書館、KTCCA(Kotowali Thana Central Co-operative Association)、BRDB(Bangladesh Rural Development Board)、ダウドゥカンディ郡の郡長・統計局、ゴーリプールユニオンと同評議会の前ユーオン評議会議長宅、ショルポペンナイ村の貧困層宅とスラム・スラム跡地、ノゴルパール村と同村のTCCAメンバー宅(以上クミッラ県)である。調査方法は、農村に居住する貧困層やスラムを追われた貧困層、各関係機関のスタッフからの聴き取り調査による。バングラデシュの首都ダッカでは、「子どもの労働」(特に子どものメイドや衣類縫製工場で労働する子ども)や路上での生活を余儀なくされる「ストリートチルドレン」の問題が深刻化しており、子どもたちは多くの困難を余儀なくされている。そして、それらが生み出される要因を考察・分析すると、そのいずれもが「農村の貧困」と連動している。つまり、「農村に居住する貧困層が抱える問題」が解決されなければ、これらの根本的な解決はあり得ない。それゆえ、今回の現地調査では、子どもの労働の現状と現地NGOによる活動のみならずクミッラ県の農村に滞在し、これまで実施されてきた援助や開発が農村居住者に及ぼしている影響について、貧困層や各関係機関スタッフから聴き取り調査を実施した。また、BARD付属図書館で関係資料・文献収集に努めた。クミッラ県は、コミラモデルによって「緑の革命」が他県に先がけて実施され、また日本のODAによる「モデル農村開発計画」が供与された地域である。こうした援助・開発が農村居柱者に及ぼす影響については、必ずしも明らかにされてこなかった。現在、調査結果を研究成果として執筆中である。
すべて 2004 2003 2002
すべて 雑誌論文 (6件) 図書 (1件)
日本の地域福祉(日本地域福祉学会) 第17巻
ページ: 87-98, 135-136
紀要(秋田桂城短期大学) 第16巻
ページ: 25-33
Bulletin of Akita Keijo Junior College Vol.16
日本の地域福祉(日本地域福祉学会) 第16巻
ページ: 87-98, 135-136, 147-148
Community Development in Japan (Japanese Research Association for Community Development) Vol.17
ページ: 87-98-135-136, 147-148
ページ: 87-98-107