本年度は関東ブロックおよび名古屋、大阪を中心に、在日アジア系外国人の在住状況および生活状況の概括を把握することを試みる。 (1)新潟県、群馬県、栃木県、ならびに埼玉県において外国人女性を支援しているアジア系外国人女性と面談し、アジア系外国人母子家族の実態についての聞き取り調査を行う。 (2)アジア系外国人母子家族についての質的調査を実施する。調査は非構造化面接法によって行う。母子家族の母親と面接し、彼女らが来日してから、母子家族に至るまでの経緯ならびに彼女らの生活の実態の把握を行う。 (3)保育園および中学校を訪問し、アジア系外国人園児・生徒の状況の把握。 (4)関東ブロックに加えて、大阪ならびに名古屋における教会を訪問し、2地区におけるアジア系外国人女性の在住状況の把握を試みる。 (5)名古屋におけるアジア系外国人女性への民間支援団体を訪問し、外国人女性および母子家族の状況についての聞き取り調査を行う。 (6)名古屋に住む母子家族の母親への聞き取り調査を実施する。 (7)埼玉県における福祉事務所を訪問し、外国人母子家族(日本人父親の子どもをもつ)の生活保護ならびに児童扶養手当の受給状況についての把握を試みる。 (8)以上の面接調査を通して、質問紙調査のための調査票の作成を検討する。
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