今年は新潟市、大阪市、名古屋市、佐世保市を訪れ資料を収集するとともに、自治体の公共意識の一端を探るため、自治体が設置した都市計画と街路の関係、住居表示の仕方、交通標識、スローガン、さらに各種の看板を写真に収めた。夏季にはイギリスとドイツで公共性の行政資料を収集するとともに、自治体の公共意識の一端を探るために日本での調査と同様に、自治体が設置した都市計画と街路の関係、住居表示の仕方、交通標識、スローガン、さらに各種の看板を写真に収めた。現在それらの資料を分析中である。 オックスフォード大学ボードリアン図書館、ケンブリッジ大学図書館では多くの資料を収集するとともに、研究者との数回の会合をもった。とくに2週間滞在したケンブリッジ大学のセルウィン・カレッジでは、バウリン教授の協力で多くの成果をあげることができた。さらにダーラムでは、現地の帝京大学の協力を得て住民のヒアリングを行うことができた。 また、平成14年5月19日に東京大学で開催された地域社会学会大会のシンポジウムでは研究活動委員長として、シンポジウムのテーマ「地域における『公共性』の転換」について、企画の趣旨説明を行った。また、平成14月6月21日に京都リーガロ・ホテルで開催された京都フォーラムの第37回公共哲学研究会で「街角で感じる公と私-新しい公共性をもとめて」と題する報告を行った。
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