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2003 年度 実績報告書

博物館の戦争展示と戦争の記憶の形成に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14510217
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

濱 日出夫  慶應義塾大学, 文学部, 教授 (30135644)

キーワード博物館 / 集合的記憶
研究概要

(1)昨年度に引き続き、広島平和記念公園周辺の資料館・記念碑を中心に調査を行ない、これらの資料館や記念碑が原爆の記憶を形成し再生産するうえで果たしている役割に関してデータの収集および分析を行なった。主な調査対象は、広島平和記念資料館・国立広島原爆死没者追悼平和祈念館・原爆ドーム・韓国人原爆犠牲者慰霊碑・本川小学校資料館である。
(2)平成15年8月6日の原爆忌前後に開催される記念式典・追悼行事についてフィールドワーク調査を行なった。主な調査対象は、平和記念式典・韓国人原爆犠牲者慰霊祭・福島地区8・6朝の集いである。これらの調査から、原爆忌における原爆の記憶は、一方で平和記念式典に代表されるように「国民の記憶」へと求心化するベクトルと、韓国人原爆犠牲者慰霊祭・福島地区8・6朝の集いに見られるように、それに対抗し遠心化するベクトルの両者を含み、全体として原爆忌は「記憶のアリーナ」として特徴づけられることをあきらかにした(「ヒロシマを歩く」参照)。
(3)カンボジア・プノンペンにあるトゥール・スレン博物館および「キリング・フィールド」の現地調査を行ない、戦争の記憶の形成に関する比較を行なった(「モニュメントとしての写真」参照)。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 浜 日出夫: "ヒロシマを歩く-慶應義塾大学被爆者調査再訪-"法学研究. 77巻1号. 237-258 (2004)

  • [文献書誌] 浜 日出夫: "モニュメントとしての写真-カンボジア トゥール・スレン博物館-"木野評論. 35号(近刊). (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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