研究課題/領域番号 |
14510225
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
大山 博 法政大学, 現代福祉学部, 教授 (40105846)
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研究分担者 |
馬場 憲一 法政大学, 現代福祉学部, 教授 (60328903)
岡崎 昌之 法政大学, 現代福祉学部, 教授 (40275087)
萩原 俊一 法政大学, 現代福祉学部, 教授 (70328904)
丹羽 郁夫 法政大学, 現代福祉学部, 講師 (60339512)
宮城 孝 法政大学, 現代福祉学部, 助教授 (70276864)
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キーワード | クーアスタット / 温泉療養 / 温泉を活かした健康福祉のまちづくり / 温泉療法 / 芸術療法 / 音楽療法 / 園芸療法 |
研究概要 |
平成14年度の研究実績 1、諏訪市を対象とした調査研究 ドイツの「クーアスタット」の構想が、諏訪市でどこまで実現可能であるか。また、その条件整備には、どんなことが必要であるかについて、市の関係職員から関連資料の収集とヒアリングを実施した。その結果、厚生省の健康文化都市のモデル事業を実施した経験をもつことから、温泉をはじめ、健康・福祉・環境の資源は、恵まれており、十分可能性があることがわかった。しかし、旅館組合と商店街、住民との意見の相違があること、温泉療養にかかわる医師保健士、理学療法士などの専門家の育成が十分でなく、可能性はあるものの実現には相当、困難な問題があると思われる。 2、温泉を活かした健康福祉のまちづくりの比較調査の実施 諏訪市において、いろいろな困難な問題があるため、他の地域でどのように取り組まれているかについて、湯布院、嬉野温泉、吉岡温泉、城崎温泉の自治体関係者、およびまちづくりのリーダーとなっている住民などからヒアリング調査を実施した。その結果、住民の健康福祉への志向と旅館組合の収容力への志向との利害対立があることは共通した問題があることがわかった。また、温泉療法や芸術療法、音楽療法、園芸療法への関心は高まってきているが、これらを取り入れた、福祉・健康・環境をテーマとしたまちづくりにつながっている地域はまだ生まれていないようである。さらに、今後、いろんな問題を克服するための政策提言に向けて調査研究を継続していく。
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