研究題目に即して、当初の研究計画を進めた。 交通産業に規制緩和が導入されて3年目に入ったので、その間の規制緩和による経営合理化の進行状況、それに対する労働組合の対応、労使関係の変化、そして職場における労働実態、人間関係の変化などについて、面接調査、観察調査、文書資料収集調査を行った。 特に2004年度は賃金制度の改定が労使交渉の焦点となったので、賃金制度の歴史、従来の賃金交渉の経過、近年の賃金制度の変化などについて重点的に調査研究を行った。 その結果、現行賃金制度の原型に含まれる「能力給」の性格を詳細に検討することが重要であることが明らかになったので、これについて詳細な資料を収集し、分析を行った。 その成果を論文にまとめ、下記の雑誌に掲載された。同時に下記の図書のなかに組み入れた。
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