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2003 年度 実績報告書

社会的コミュニケーションの多重媒介モデル理論の構築と分析

研究課題

研究課題/領域番号 14510237
研究機関関西大学

研究代表者

木村 洋二  関西大学, 社会学部, 教授 (30098107)

研究分担者 雨宮 俊彦  関西大学, 社会学部, 教授 (30151129)
キーワードソシオン / 荷重 / 社会的ネットワーク / コミュニケーション / 多重媒介 / 信頼 / 情報 / リアリティ
研究概要

ソシオン(socion=socio+neuron)は社会的ネットワークの結節として個人や集団をとらえるわれわれの造語である。ソシオンは,コミュニケーションを通じて互いに信/不信の重みづけ(「荷重」)を学習して社会ネットワークを自己組織化する。「情報」は,「メッセージ」と「荷重」の積(情報=メッセージ×荷重)で定義される。荷重(semio-weight)は,出来事の重要性つまり主体がその出来事を受け止めるに際して必要な「予期ポテンシャル」の「強度」である。
本年度は,メッセージの内容そのものよりも,出来事の重要性(「荷重」)がどのように伝達されるのかに注目して,社会的コミュニケーションにおけるリアリティの多重媒介モデルの理論的定式化を試みた。伝達経路に介在する伝達者への「信頼」と「不信」の布置如何によって,出来事の大きさ=リアリティの強度(あるいは情報の信憑性)が「増幅」あるいは「減衰」される,という「荷重の媒介増幅仮説」が理論モデルの核心を構成する。新聞メディアにおける報道の荷重成分として,記事の「見出し」のワーディングとキーワードの大きさに注目して,その実証的分析を試みた.メディアが一群の出来事のなかから一定の出来事を選択する時,背後にどのような選択メカニズムが働くのか,またその選択した出来事の重要性をどのように表現するのか,その一般的な様式を分析する手法(報道荷重の「セミオグラフ」)を開発した。題材として,北朝鮮による「日本人拉致」問題についての4大新聞(朝日,産経,毎日,読売)の報道記事が,小泉訪朝時(2002年9月17日を挟んだ1か月間)に、どのような「見出し」内容と形式で報道されたかを比較分析した.
また,マルチエージェント・システムによるソシオン・ネットワークの信頼学習シミュレーションについても、3者関係の基本動作について一定の成果を見た。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 木村洋二, 林文川, 板村英典: "「李登輝訪日」をめぐる4大新聞の荷重報道の比較研究(研究ノート)"関西大学社会学部紀要. 35巻1号. 157-210 (2003)

  • [文献書誌] 木村洋二, 板村英典, 池信敬子: "「拉致」問題をめぐる4大新聞の荷重報道-多元メディアにおける「現実」の相互構築をめぐって"関西大学社会学部紀要. 35巻3号(印刷中). (2004)

  • [文献書誌] 雨宮俊彦, 水谷聡秀: "人間関係ネットワークの視覚表示ツールについて"関西大学社会学部紀要. 34巻2号. 109-150 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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