ソーシャルワーカーの職務の専門職性や職務の特性に関する国内・外の文献を可能な限りレビューし、それらを本に専門職性構成概念を明確にした上で、「ソーシャルワーカーの職務の専門職性構成指標」を仮説的に作成することを試みた。さらにこれがどの程度ソーシャルワーカーの職務の専門職性構成指標を「表していると思うかという点について、現場のソーシャルワーカーに対して、その妥当性を問う調査を設計した。これまでに、医療機関のソーシャルワーカーに対しては、すでに調査を行なってきているため、今回は、行政機関(児童相談所・身体障害者更生相談所・知的障害者更生相談所)のソーシャルワーカー、および、老人保健施設のソーシャルワーカー、在宅介護支援センターのソーシャルワーカーに対して、郵送調査法によって、調査を実施した。 これらの施設に関しては、行政機関(児童相談所・身体障害者更生相談所・知的障害者更生相談所)のソーシャルワーカーに対しては全数行ない、老人保健施設と在宅介護支援センターのソーシャルワーカーに関しては数が多いため、各都道府県の県庁所在地に在る当該施設のソーシャルワーカーに対して調査を行なった。郵送数は全部で2300サンプルであり、その内1150サンプルが返送された。回収率は50%である。 これらの分析を今後行ない、次年度、医療社会事業学会・日本社会福祉学会・医療社会福祉学会等において、順次報告する予定である。
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