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2002 年度 実績報告書

小学校における遊びの相互作用を規制する構造と「隙間的遊び」の関連に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14510246
研究機関西南女学院大学

研究代表者

杉谷 修一  西南女学院大学, 保健福祉学部, 助教授 (70253375)

キーワード遊び / 相互作用 / 小学生 / 隙間的遊び / ルーティン
研究概要

本年度の研究は小学校における集団の遊びにみられる相互作用過程を観察・記録・分析する手続きについての検討を中心に行った。集団の遊びの特性上、参加メンバーの活動範囲が広く、動きが予測しにくい為、映像記録のみで遊びの全体をとらえるのは不可能である。また、隙間的遊びを把握する上からも、遊びにおける主要なエピソードの抽出手続きが必要とされる。そのため映像記録観察記録のみをデータとするのではなく、観察と併用することでひとまとまりの相互作用を取り出す方法が適当であると思われる。その際問題となる観察者の視点の恣意性に関しては引き続き検討を要する。
手要なエピソードを抽出する手続きは、観察された遊びがどのような構造を持っているのかという認識に基づいて行われる必要がある。ここで言う構造とは遊びの名称がメンバーに予想させるさるようなある種の目的とそれに向けた一連の手続きを主として指している。それを一応「ルーティン」と呼ぶことにする。ルーティンは、明示的であるか否かに関わらず、メンバーが遊びの場に立ったときに相互に確認している相互作用の大まかな枠組みだと言える。このルーティンとの対比によって隙間的遊びが説明される事になるのだが、儀式的行為のようにそれ全体がひとまとまりのルーティンである場合に近い遊びもある一方で、より小さな単位のルーティンが積み重なっている場合も観察される。それらをどのように取り扱うかは次年度以降の課題のひとつである。また、ルーティンのあり方に何らかのパターンがあるとすればそれが性別や交友集団・活動集団と言った集団類型と相関が見られるのかといった問題についても検討中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 杉谷修一: "遊びにおけるルーティンの構成"西南女学院大学紀要. Vol.7. 82-89 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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