研究課題
基盤研究(C)
1.教育会に関する研究文献の悉皆調査を企図し、1890年から2004年までに出版された文献を調査収集し、現物確認し得た文献を目録として編纂した。個別論文等145点、各種教育会史等98点、都道府県市郡区町村教育史・学校史関係130点、年表5点、合計377点を確認。先行研究状況を明らかにし研究文献データベースとして公開した。2.教育会研究の基盤形成として、都道府県・旧植民地教育会雑誌の所蔵状況を調査し、データベース化して、基本史資料の全国的所在状況を把握した。3.明治・大正期における慢性的な教員不足に対して、都道府県・市郡区教育会が担った教員講習、教員養成事業の実態を明らかにした。従来の日本教員養成史研究に欠落していた重要な研究課題について問題提起を行い、教員史研究に新たな研究領域を切り拓いた。4.明治5年(1872)の学制発布以来、地域に教育情報をもっとも濃密に凝集させ、循環させ、時事の案件処理に当たった教育会は、近代日本社会に学校装置を急速に普及定着させ、また社会教育を広範に推進した極めて注目すべき情報回路であり、強力なメディアであったことを、教育史学会第47回大会コロキウムにおいて発表した。5.2004年7月から、本研究の推進を企図し、地方教育会の共同研究会を主催し、以後隔月に研究会を重ねている。2005年10月の教育史学会第49回大会のコロキウムに「近代日本における教育情報回路としての中央・地方教育会」を設定し、研究成果を発表した。さらにこの共同研究への参加者の協力を得て、本研究の研究成果をさらに一書にとりまとめることにした。目下編纂作業をすすめており、川島書店から近刊の予定である。
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日本教育史研究会報 日本教育史往来 第146号
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Nihon-kyouikushi-orai 146
220
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Nihon-kyouikushi-orai 141