本研究は、大学をめぐる管理運営および経営環境の急激な変化の中で、これからの大学の管理運営および経営を担う人材とくに学長・学部長クラスのトップレベルの人材のほかに、部長・課長等の中堅事務職員にも着目し、その能力養成の方策と、養成した人材の活用方策について研究を行い、併せて大学の管理運営および経営に関する最新の現状を分析し、時代の要請に応ずる人材養成の在り方を解明することを目的として開始した。 この間にも、情勢はさらに進展し、経営人材の養成については、専門職大学院の設置を含めてさまざまな現実的な方策を考える必要が出てきた。このため、平成14年度は、大学の管理運営および経営のノウハウに関する最新のニーズの実態を、アンケート調査によって把握し、このニーズを現実の教育プログラムの開発に応用するとともに、我が国のおける大学の管理運営システムの特色を、我が国の他のタイプの組織例えば企業や非営利法人のものや、諸外国の大学の管理運営システムと比較することによって明らかにすることとした。 また、平成15年度には、これらの基礎作業をもとに、新たな経営環境にふさわしい大学経営人材の養成方策について、データの分析も含めて、検討しまとめを行なった。
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