平成14年度の研究実績 今年度は、初年度として、情報提供者を具体的に確定してゆく作業が中心となり、以下のような成果を得た。 第一に、十月と二月の二回、「ホノルルのシュタイナー学校(ホノルル・ワードルフ・スクール)」において参与観察を行った。とりわけ、「シュタイナー学校出身者のシュタイナー学校教師たち」から詳細な聞き取り調査を行なうことができた。また、授業への参加、教員会議への参加など、実質的な参与観察を通して信頼関係を築くことができ、継続的な調査の条件が整った。 第二に、八月のドイツ調査において、ミュンヘン・シュタイナー・シューレの卒業生など、卒業生への面接調査を行い、貴重な情報を得た。また、ハイデンハイム、シュトゥットガルトにおいて、シュタイナー学校教師への面接調査を行った。 第三に、ドルナッハ(スイス)の「ゲーテアヌム(シュタイナーセンター)」の「シュタイナー学校卒業生研究プロジェクトWaldorf Alumni Forschung」に共同研究者として参加することになり、企画を立案中である。 第四に、日本各地で展開されているシュタイナー学校設立の動き、またシュタイナー関連教育実践との連絡も密に取り、国内における調査蓄積も重ねつつある。
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