研究概要 |
平成15年度の研究実績 今年度は、以下のような,継続調査を行った。但し、昨年度末から今年度始め(平成15年3月から4月)にかけて予定していた調査がSARSの影響のため中止となり、また、今年度秋(11月)には報告者自身の骨折により予定していた調査を断念せざるを得ないなど、予定外の事態のために海外調査は行わず、国内における調査、および、理論的検討作業に専念した。 第一に、八月、北海道「ひびきの村」を訪問調査した。シュタイナーの思想(人智学)に基づく共同体として、全国各地から若者が集い、教員養成課程を含め、多彩な活動が実践されている。「シュタイナー教育の周辺」を丁寧にたどる視点を確認した。 第二に、昨年度において聞き取り調査を行った「情報提供者」たちの情報を整理し、また、継続的に連絡を取ることによって、来年度の調査にむかって関係を確実なものとした。 第三に、日本各地で展開されているシュタイナー学校設立の動き、またシュタイナー関連教育実践との連絡も密に取った。とりわけ、二月には、「日本シュタイナー幼児教育協会」の招きで講演、およびシンポジウムに参加し、貴重な情報を得た。 第四に、理論的な考察を深めた。とりわけ、スピリチュアリティ、トランスパーソナル、ホリスティック、といった理論枠組みと、シュタイナー教育との関連について考察を深め、いくつかの研究論文として発表した。
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