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2003 年度 実績報告書

戦後教育文化政策における図書館政策の位置づけに関する歴史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14510267
研究機関東京大学

研究代表者

根本 彰  東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (90172759)

研究分担者 三浦 太郎  東京大学, 大学院・教育学研究科, 助手 (40361597)
キーワード戦後社会 / 図書館政策 / 図書館学教育 / 日本図書館学会 / 公共図書館 / P.O.Keeney
研究概要

2年目の本研究は、資料収集を継続するとともに、これまで蓄積してきた資料をもとに戦後図書館政策の分析を総合的に行った。
まず、資料収集に関しては、占領初期の図書館政策に大きな影響を与えたCIEの職員P.O.Keeneyの資料が、彼が長らく働いていたモンタナ大学図書館にあることが判明したため、現地で調査を行い、貴重な資料を発掘した。第二に、戦後の図書館政策は占領期にアメリカの影響を強く受けたが、講話条約後、その影響が弱まるにつれて異なった変遷を遂げた。そのなかで、公立図書館政策が1960年代にイギリスの公共図書館実践の影響を受けるようになったことを実証すべく、当時のイギリスの図書館政策の検討を行い、実際にいくつかの公立図書館で資料調査および関係者へのインタビューを行った。
分析作業としては、昨年までに行ったインタビューや学会事務局の資料などをもとに、日本図書館学会の成立の背景とその活動をまとめた。図書館員の養成が大学で行われるようになったことで、図書館学の講座や学科がつくられこれに合わせて学会の必要性が生じた経緯を整理することができた。これは、同学会の後身である日本図書館情報学会の50周年記念誌に研究者両名の共著論文として掲載されている。
また、戦後の図書館サービスのなかでレファレンスサービスが日本に定着しなかった理由を考察して図書館文化史研究会のシンポジウムで報告した。さらに、戦後の図書館史をふまえて図書館サービスの現状を評価する試みとして、『続・情報基盤としての図書館』を刊行し、いくつかの雑誌論文を執筆した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 根本 彰: "政府情報へのパブリックアクセス論"情報の科学と技術. 53・2. 59-68 (2003)

  • [文献書誌] 根本 彰: "図書館、知の大海に乗り出すためのツール"草思. 59号. 6-12 (2004)

  • [文献書誌] 根本 彰: "交流の場図書館-日本での可能性"国際交流. 26・3(予定). (2004)

  • [文献書誌] 根本 彰: "レファレンスサービスの果たす機能"日本図書館文化史研究会2003年度研究集会・総会予稿集. 5-10 (2003)

  • [文献書誌] 根本彰, 三浦太郎: "日本図書館情報学会20年略史(1952-1972年)"日本図書館情報学会創立50周年記念誌. 1-20 (2003)

  • [文献書誌] 根本 彰: "続・情報基盤としての図書館"勁草書房. 204 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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