平成14年度の中心研究作業は、質問紙調査の実施と、それに向けての基礎の資料収集・整理であった。現在、静岡県下の小・中学校に勤務する学校事務職員851名を対象にして、彼(女)らの職務生活と専門的力量形成のプロセスに焦点を合わせながらライフコース調査(郵送法・質問紙による悉皆調査)を、平成15年2月に実施した(実施時期が当初の予定より年度末にずれ込んでしまったが、これは質問紙調査票の設計に時間がかかったためと、調査協力をお願いしていた「静岡県公立小中学校事務研究会」との打ち合わせ調整に時間がかかってしまったためである)。 しかしながら調査は、対象者588名から有効回答票を得ることができ、69.1%という郵送法調査にしては高い回収率を上げることができた。回答者の属性構成は、性別では、男性111名(18.9%)、女性463名(78.7%)であり、勤務校別では、小学校376名(63.9%)、中学校206名(35.0%)であり、勤続年数別では、3年未満32名(5.4%)、3〜10年未満93名(15.8%)、10〜20年未満117名(19.9%)、20〜30年未満206名(35.0%)、30年以上126名(21.4%)であった(いずれも無回答者の数字を省く)。実施時期が年度末にずれ込んでしまったため、現在もなおデータ入力・基本統計作業を進行中である。詳しい分析は次年度の報告書において公表していく計画である。 今年度はまた、高校事務職員についての実態調査本格実施に向けての予備調査も行い、山崎・藤原の所属校である静岡大学教育学部附属教育実践総合センターの紀要に報告することができた。研究2年目の本格実施に向けての準備を整えることができた。
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