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2002 年度 実績報告書

重度発達障害者のQOLからみた高等部教育と作業所実践の接続に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14510275
研究機関滋賀大学

研究代表者

黒田 吉孝  滋賀大学, 教育学部, 教授 (40111885)

研究分担者 白石 恵理子  滋賀大学, 教育学部, 助教授 (50226312)
キーワード重度発達障害者 / QOL / 高等部教育 / 作業所 / トランジッション(接続) / 教育課程
研究概要

(1)重度の発達障害障害をもつ青年、成人期のQOLに関する実態を明らかにするために、作業所に通う人を対象に調査した。回答は保護者と職員にお願いし、家庭、作業所、地域での生活の実態、保護者と職員の要望等も検討した。また、この期のQOLを検討するための基本的な視点についても検討した。
(2)青年、成人期の重度の発達障害者の作業所での仕事や生活、人との関係等をもとに、この時期の障害をもつ人の暮らしの支援、作業所での仕事等を通しながら発達する姿をケースを基本に明らかにした。重度の発達障害をもつ人にとってのQOLと作業所の役割について実践とむすびつけながら検討した。
(3)話し言葉をもたない障害児について、その状態をどう理解するか、心理学的な観点からの方法の検討をおこなった。また、養護学校に在籍する話し言葉をもたない児童の実態を明らかにし、どのような観点からの支援が必要か検討し、ケースに対する取組を通して考察した。
(4)発達年齢で言えば、3,4歳頃の高等部の知的障害児童を中心に、労働(作業)に関する教育課程の検討をおこなった。将来、福祉的就労に就く障害児童に対する教育課程の課題について、作業所で働く人の実態等を踏まえながら、検討をおこなった。高等部の教育課程について、トランジション教育を中心に、重度の発達障害をもつ人に対する実態を明らかにすべく、アンケートの項目の検討をおこなっている。
(5)QOLに関連して、重度発達障害をもつ人の主体性、自己選択等の重視、尊重が言われているが、このような理念の発達的な理解、具体的な評価方法について、検討をおこなってきている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 黒田吉孝: "家庭、作業所、地域での実態からみた重度知的障害をもつ人のQOLの問題"滋賀大学教育学部実践総合センター紀要. 11巻. 19-28 (2002)

  • [文献書誌] 黒田吉孝: "話し言葉のない障害児への発達神経心理学的アプローチとしての「発達類型論」的研究"滋賀大学教育学部紀要. 52号. 17-34 (2002)

  • [文献書誌] 白石恵理子: "一人ひとりが人生の主人公"全国障害者問題研究会出版. 1-121 (2002)

  • [文献書誌] 白石恵理子: "発達年齢3、4歳頃の知的障害者における労働と高等部の教育課程"滋賀大学教育学部実践総合センター紀要. 11巻. (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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