本年度は、新年度であり、先行研究の収集と調査・分析を中心に行なった。資料の収集のため、筑波大学附属図書館に2泊3日の調査のための出張を3回、ならびに長岡大学図書館に2泊3日の出張1回を行ない、資・史料の収集につとめた。結果、1932年の、ビュイッソン死亡当時から1999年出版の刊行物にいたるまで、多くの先行研究の収集ができた。これからの一部は、翻訳・分析に、同時並行的にとりかかっており、今なお、現在進行中である。とりわけ、1999年に刊行のものは、これまで不明であった、青年期のビュイッソンの事跡に焦点をあてたもので、これについては、岡山大学教育学部研究集録にて、その一部を分析・紹介する予定である。また、ビュイッソン自身の記録・講演録・著作についても収集につとめたが、これらは各地の大学等図書館に分散して所蔵されており、一部の収集にとどまった。これについては、次年度前半の中心的な、残された課題である。部分的に収集できた史料については、現在精読中であり、これらについては、現段階では、成果を公表できるところには至っていない。
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