研究概要 |
昨年度において、主に先行文献の収集・分析と日本、中国とオーストラリアにおける複数の大学の訪問調査という二つの作業を中心に、研究活動を行った。 具体的には、日本、中国とオーストラリアにおける学士・大学院課程カリキュラムの国際化に関する先行研究成果の収集・整理に基づいて、本課題とかかわっている先行研究のリストを作成すると共に、これまでの学士、大学院課程カリキュラムの国際化に関する主な研究仮説及びアプローチなどの整理を行い、そしてこれからの具体的な訪問調査アンケート調査用紙及び全体の研究枠組みを作成した。また、日本の京都大学、中国の北京大学、アモイ大学とオーストラリアのSydney University, University of New South Wales, Australia National University, Melbourne Universityなどの機関への訪問調査・インタビューを行い、日本、中国とオーストラリアの学士課程カリキュラムの国際化の実態、類型、問題点及びこれからの動向に関する資料を収集した。さらに、これらの資料収集と現地訪問調査を通して、歴史的・比較的視点か見たグローバル化時代における高等教育の国際化の特色、中国における高等教育の国際化の政策と実践、及び中国におけるtransnational educationの実態について、日本語、中国語及び英語でそれぞれ3本の学術論文を完成し、投稿した。そのほか、今年度日本高等教育学会大会で中国での調査訪問に関する一部の研究成果を発表する予定もある。
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