平成16年度において、主に日本、中国とカナダにおける複数の大学の訪問調査を中心に、研究活動を行った。 具体的には、日本、中国とカナダにおける学士・大学院課程カリキュラムの国際化に関する先行研究成果の収集・整理を行う一方で、日本の一橋大学、広島大学、中国の北京大学、復旦大学、アモイ大学とカナダのUniversity of British Columbia、University of Torontoなどの機関への訪問調査・インタビューも実施した。こうした訪問調査やインタビューなどを通して、日本、中国とカナダにおける学士課程カリキュラムの国際化の実態、類型、問題点及びこれからの動向に関する資料を収集した。また、これらの資料収集と現地訪問調査に基づいて、中国における大学カリキュラムの国際化、比較的な視点から見る非英語圏である日本、中国とオランダにおける大学カリキュラムの国際化及び日本におけるカリキュラムの国際化について、日本語と英語でそれぞれ3本の学術論文を完成し、投稿した。うち2本が今年度日本国内と海外の学術雑誌で掲載される予定である。そのほか、平成16年度日本高等教育学会大会で比較的な視点から見るトランスナショナル教育に関する質的保証についても発表した。
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