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2002 年度 実績報告書

1920・30年代におけるわが国の文化教育学理解とナショナリズムとの関係

研究課題

研究課題/領域番号 14510304
研究機関下関市立大学

研究代表者

衛藤 吉則  下関市立大学, 経済学部, 助教授 (60270013)

キーワード文化教育とナショナリズム / 入澤 宗壽 / 日田 権一 / R.シュタイナー
研究概要

上記課題のうち、平成14年度は文化教育学の内実を把握するべく、当時、わが国に文化教育学理論と実践を普及させた二人の人物、入澤宗壽と日田権一の教育思想に注目し、その変遷過程を解明していった。考察の結果、時代に取り込まれていった文化教育学理論とナショナリズムの親和性、さらには理論上の分岐点を描き出すことができた。成果は3本の論文「1920-30年代におけるシュタイナー教育思想とナショナリズムとの関係-入澤宗壽の文化教育学理解を中心に-」『下関市立大学論集』(第46巻第1号)、「日田権一の文化教育学(1)」『産業文化研究所所報』(第12号)、「日田権一の文化教育学(2)」『下関市立大学論集』(第46巻第2号)において刊行した。また、入澤が文化教育学理論の最たるものに位置づけたシュタイナー教育学についても、2003年4月に刊行予定の『教育用語辞典』(ミネルヴァ書房)ならびに『教育実習ガイダンス』(東信堂)において、文化教育学的視点をもとに理論・実践レベルで整理・紹介することができた。さらに、平成14年度に参加した教育思想史学会でのシンポジウム「人間形成における垂直軸の問題」(西平直東京大学教授発表)に対して、学会よりコメント論文の執筆を依頼され現在執筆している。内容は、本研究で文化教育学とナショナリズムとの関係を読み解く鍵とする「東洋的ホリズム」のパラダイムの視点から、垂直軸の問題を構造化するものである。成果は、教育思想史学会編『近代教育フォーラム12』(2003)に掲載予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 衛藤吉則: "1920-30年代におけるシュタイナー教育思想とナショナリズムとの関係-入澤宗壽の文化教育学理解を中心に-"下関市立大学論集. 第46巻第1号. 53-64 (2002)

  • [文献書誌] 衛藤吉則: "日田権一の文化教育学(1)"産業文化研究所所報. 第12号. 33-50 (2002)

  • [文献書誌] 衛藤吉則: "日田権一の文化教育学(2)"下関市立大学論集. 第46巻第3号. 63-71 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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