平成15年度は、以下の諸活動を中心にして研究をすすめた。 1.内外の図書館で『世界図絵』等コメニウス関係文献の所蔵調査を継続した。国内では、九州大学、高知大学等で文献の閲覧や資料収集を行った。 国外では、スイスにおいてチューリッヒのペスタロッチー図書館、オランダにおいてアムステルダム大学やライデン大学等の図書館及びナールデンのコメニウス博物館でコメニウス関係文献の閲覧・複写をした。 2.11月に広島大学で開催された中国四国教育学会第55回大会において、課題研究「今、『学級』を問いなおす」の提案者として招かれ、コメニウスの学級論に関連した内容の発表をした。 3.山崎英則・片山宗二編『教育用語辞典』に、「コメニウス」「汎知学」など18項目を執筆し、ミネルヴァ書房から刊行した。 4.南新秀一・佐々木英一・吉岡真佐樹編『新・教育学』(2003年4月、ミネルヴァ書房)に分担執筆し、コメニウスの基礎学力論について考察した。 5.『日本のコメニウス』第13号(2003年8月、日本コメニウス研究会)に「ハンガリーでの『学校と劇場に関する国際会議に参加して」と題して報告した。 以上のように、当初の計画にしたがって順調に活動が実施できた。
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