研究概要 |
本年度は、計画通り研究の基礎作業として、すでに収集されている文献・資料の内から、学校型職業教育に関するデータを整理し、さらに未入手の文献・資料の所在について調査を行った。前者については、専門雑誌バックナンバー(Berufsbildung in Wissenschaft und Praxis, Die berufsbildende Schule, Zeitschrift fur Wirtschafts-und Berufspadagogik, Wirtschaft und Erziehung等)を中心にレビューし、後者については、Die Deutsche Bibliothekの文献データベースをもとに調査を行い、544件のデータを整理した。 また、本年度計画で予定していたドイツの連邦職業教育研究所のFeller女史訪問は、日程の調整がつかず次年度に延期したが、1970年代以降デュアルシステムから学校型職業教育に切り替わりつつあるオーストリアの状況については、3月にウィーン経済大学のSchneider教授を訪問し、種々意見交換を行い、併せて同大学およびウィーン大学において資料収集を行った。 これらの研究活動によって得られた知見は、1 学校型職業教育に関する文献は、デュアルシステムのあり方に対する再検討がせまられた1990年代以降に急増していること。 2 その傾向の先取りと考えられるオーストリアにおいての実践の本格的な究明が必要なこと、の2点である。
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