研究課題/領域番号 |
14510324
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研究機関 | 国立教育政策研究所 |
研究代表者 |
澤野 由紀子 国立教育政策研究所, 生涯学習政策研究部, 総括研究官 (40280515)
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研究分担者 |
岩崎 久美子 国立教育政策研究所, 生涯学習政策研究部, 主任研究官 (10259989)
笹井 宏益 国立教育政策研究所, 生涯学習政策研究部, 総括研究官 (10271701)
山田 兼尚 国立教育政策研究所, 生涯学習政策研究部, 総括研究官 (40000070)
加藤 かおり 新潟大学, 大学教育開発研究センター, 助教授 (80323997)
廣瀬 隆人 宇都宮大学, 生涯学習教育研究センター, 助教授 (30323322)
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キーワード | 生涯学習 / 政策評価 / 参加型評価 / 社会資本論 / 文化資本論 / 人的資本論 / 国際情報交換 / EU |
研究概要 |
本研究の目的は、国及び地方の生涯学習政策(施策・事業を含む)の多様な効果を測定するための評価枠組みと手法の日本型モデル構築を最終的目標としている。 具体的には、次のことを目標とする。 1)欧米の先行研究の批判的分析にもとづき、生涯学習政策の社会的・経済的効果についての理論を構築する。 2)国内外の生涯学習政策評価の実証事例を検討し、生涯学習政策評価のための具体的枠組みと手法を開発し活用を図る。 初年度である今年度は、次の領域における文献・情報の収集・分析による理論的研究と国内外の生涯学習政策評価事例の調査を行った。 (1)生涯学習への投資効果に関する欧米の先行研究の検討:文献調査及びウエッブ調査による。 1)社会資本論・文化資本論を用いた生涯学習成果の社会的効果に関する理論的研究 2)人的資本論を用いた生涯学習成果の経済的効果に関する理論的研究 3)リテラシーの多様性に着目した個人の生涯学習成果に関する理論的研究 (2)政策の質的評価の手法(参加型評価等)に関する欧米及び国際機関の先行研究の検討:文献調査及ウエッブ調査による。 (3)国内の生涯学習政策評価事例の収集:都道府県・政令指定都市の生涯学習担当部局における政策評価に関する文書の収集。 また、当初の計画にはなかったが、国外の文献調査の過程で中東欧ならびに地中海諸国への拡大を目指す欧州連合(EU)が、生涯学習社会構築とその評価に関する国際共同研究に力を入れていることが明らかとなり、その情報収集と本研究に関する意見交換を行うため、研究代表者が3月にチェコで開催されたEURONE&Tプロジェクトによる「学習社会を目指して:概念的理論とEUの学習関連政策」をテーマとする国際会議に出席した。 本研究課題の情報発信のため、日本語と英語によるウエッブサイトの構築も行っており、平成15年度初旬に公開する予定である。
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