ノーマライゼイションと共生の観点から、地域の特色や人的・社会的資源を活かし、子どもと親をエンパワメントできる有用な地域子育て家庭支援について検討し、これに資すことのできる臨床心理学的な支援のあり方を提示することを目的とし、次の問題について検討した。(1)子育て支援のNPO、地方行政施策(子育て支援センター、ファミリー・サポート・センター、子育て相談窓口)についてフィールドワークを行い、地域に根ざした支援の独自性と有用性について検討した。(2)地域の人的・社会的資源を活かし、地域のニーズに呼応した、有機的なつながりのある支援をおこなっていくためのコミュニティワークのあり方について検討した。 具体的には、発達の障害を持つ乳幼児とその親が、地域の子育支援の場において様々な個性の仲間集団(異年齢、障害の有無)の中で育まれることの意義について事例的に検討した。また障害を持つ子どもと彼らを取り囲むコミュニティーにおいて、子どもが暴力から自分を守り、権利を主体的に行使できる人として成長するための人権意識を育む有効な方法と考えられるCAP (Child Assault Prevention子どもへの暴力防止)プログラムの意義について、事例・調査研究を通して検討した。 尚、これまでの成果については、社会的活動として以下のように発表した。 「第2回子育てフェスタinあいち」開催(名古屋市)2003.11.15
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