今年度の調査は、内閣文庫、国立史料館、東京大学史料編纂所、姫路城郭研究室等において補充調査と関連資料の収集を行った。 また、昨年度自治体史から検索した領知朱印状・領知目録のデータベース化をはかり、また分析するための項目設定、それにともなう記事の入力を始めている。 蒐集した史料の分析は、一定度進行しており、本年は、ます第一に、徳川将軍領知朱印状と室町将軍御判御教書の関係について分析し、その成果を、2003年10月の日本古文書学会大会において発表した。なお、来年度の『古文書学研究』に掲載が予定されている。 第2に、領知朱印状と領知目録の関係を元和3年、寛永2年、寛永11年の朱印改めを中心に分析した。
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