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2004 年度 実績報告書

「ソーシャル・デモクラシー」の視座設定-大正期の社会主義者と自由主義者

研究課題

研究課題/領域番号 14510369
研究機関明治大学

研究代表者

山泉 進  明治大学, 法学部, 教授 (10130840)

研究分担者 重田 園江  明治大学, 政治経済学部, 助教授 (60318657)
飯田 泰三  法政大学, 法学部, 教授 (00061218)
荻野 富士夫  小樽商科大学, 商学部, 教授 (30152408)
田中 ひかる  大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (00272774)
キーワード幸徳秋水 / 帝国主義 / トルストイ / 大杉栄 / ロバートソン / 堺利彦
研究概要

「ソーシャル・デモクラシー」の再検討を通して、大正デモクラシー期における「社会主義」思想や運動の果した役割を再検討することが本研究課題の目的である。この場合、「ソーシャル・デモクラシー」の起源を明治期にたどり、さらには、昭和期の「ボルシェヴィズム」や「共産主義」との相克を経て、第二次大戦後の社会形成に「ソーシャル・デモクラシー」思想が果した役割を検証するという視野を含んでいる。もともと、1901年に結成された社会民主党や1903年に結成された平民社は、その思想的根拠として「社会主義」と「民主主義」とを掲げた「ソーシャル・デモクラシー」の運動として出発した。したがって、キリスト教や自由民権思想の影響を受けた明治期の「社会主義」を検証し、「ソーシャル・デモクラシー」の日本型原形を探り出しておくことは重要な作業の一つであった。
(1)研究代表者である山泉進は、平民社時代の「非戦論」(平和主義)を検証する論文として、「トルストイ『日露戦争論』の反響」(『初期社会主義研究』第17号、2004年11月)、「平民社の非戦論とトルストイ」(梅森直之編『帝国を撃て』論創社、2005年3月)を公刊した。
(2)明治期の幸徳秋水の代表的著作である『帝国主義』について、山泉進が校注と解説を加えて岩波文庫(2004年6月)として出版した。とりわけ、イギリスの自由思想家ロバートソンの影響を指摘した。
(3)研究分担者、田中ひかるは大杉栄が参加しようとした国際的なアナーキストの大会に関する論文「大杉栄が出席できなかったアナーキスト国際会議-パリ、1923年10月」(『初期社会主義研究』第17号、前掲)を発表した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 平民社の非戦論とトルストイ2005

    • 著者名/発表者名
      山泉進
    • 雑誌名

      帝国を撃て(梅森直之編) 論創社

      ページ: 117-160

  • [雑誌論文] 裁判と事件と歴史2005

    • 著者名/発表者名
      山泉進
    • 雑誌名

      明治大学大学史紀要 9号

      ページ: 55-107

  • [雑誌論文] トルストイ『日露戦争論』の反響2004

    • 著者名/発表者名
      山泉進
    • 雑誌名

      初期社会主義研究 17号

      ページ: 111-133

  • [雑誌論文] 大杉栄が出席できなかったアナーキスト国際会議2004

    • 著者名/発表者名
      田中ひかる
    • 雑誌名

      初期社会主義研究 17号

      ページ: 134-160

  • [図書] 帝国主義2004

    • 著者名/発表者名
      幸徳秋水著, 山泉進校訂・解説
    • 総ページ数
      182
    • 出版者
      岩波書店(岩波文庫)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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