研究課題/領域番号 |
14510370
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研究機関 | 名古屋芸術大学 |
研究代表者 |
岸野 俊彦 名古屋芸術大学, 音楽学部, 教授 (80123355)
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研究分担者 |
松田 憲治 名古屋芸術大学, 美術学部, 教授 (00123357)
安藤 淑江 名古屋芸術大学, 音楽学部, 助教授 (60212677)
西田 真樹 桜花学園大学, 人文学部, 教授 (60022381)
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キーワード | 尾張藩社会 / 幕藩社会 / 美濃 / 木曽 / 支藩 / 文化の展開 / 大坂尾張藩屋敷 |
研究概要 |
本年度の研究は、(1)昨年度上梓した岸野俊彦編『尾張藩社会の総合研究二』(清文堂出版・2004年3月)を全国の研究組織と交流し議論を発展させること。(2)前年度までの調査研究を継続しつつ、毎月二報告を基本とした研究会で整理発展させること。(3)次期の科学研究費申請とそれによる『尾張藩社会の総合研究三』への橋渡しの新規史料調査を行うことを課題とした。(1)に関しては、本研究の個別藩研究の方法「藩社会論」が全国の研究者の刺激となり、2004年7月18日に関西大学で大阪諸藩研究会(代表、藪田貫関西大学文学部教授)との共同討議を行った。論議の内容は、本研究科研費報告書と大阪諸藩研究会報4号(2004年11月25日)で公表した。また、藪田貫・平川新(東北大学東北アジアセンター教授)らの主宰する地域史ホーラム(2004年12月19日法政大学)へ参加し、研究成果の報告を行った。(2)に関しては、今年度18報告を得、その報告・質疑討論要旨は科研費報告書に公表した。内容的には尾張内部では名古屋城下町・犬山城下町・在町、農村の休日の研究、支藩に関しては奥州梁川藩・美濃高須藩の研究、また尾張藩社会の広がりについては美濃の旗本と尾張藩、尾張藩大坂屋敷、宇治茶師と尾張藩、尾張藩領木曽の巣山などの研究、文化関係では、尾張藩奥医師と在村医、名古屋東照宮祭礼と楽人、『名所図絵』など社会的背景、尾張藩西洋兵学研究など幅広い進展をみた。(3)に関しては、支藩である奥州伊達郡梁川藩研究のため、福島県立歴史資料館に寄託された堀江与五左衛門家史料の調査、また徳川林政史研究所での尾張藩関係資料の調査を行った。
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