研究概要 |
3年間にわたる主要史料調査先は以下の通りである。 (日本国内)横浜開港資料館、長崎県立図書館、長崎県立博物館、長崎大学、函館市立図書館、函館市史編纂室、北海道立文書館、北海道立図書館、北海道大学、神戸市立博物館,逓信総合博物館、外務省外交史料館 (国外)上海市立档案館、上海市立図書館、ロンドン大学アジア・アフリカ研究学院図書館、英国国立公文書館,大英図書館、グラスゴー大学付属文書館、英国国立海洋博物館、大英図書館新聞ライブラリー 史料調査の主たる成果は、以下の通りである。 上海市立档案館所蔵の上海共同租界の運営主体である工部局董事会の議事録の議事リストの作成 上海市工部局関係資料に含まれる日本関係史料のリストの作成 英国国立公文書館に所蔵されるラッセル・ペーパーの日本関係史料のリストの作成 19世紀中葉におけるロンドン・タイムス掲載の日本関係記事のリストの作成 これらのリストを基にして、史料の閲覧および収集を、部分的に着手した。 香港関係史料を含めて調査した結果、3港の国際港湾としての性格の共通性(東アジアの国際的地位)と地勢的条件の差から来る港湾都市としての差異が明確となるとともに、各地の居留地(租界)の経営状況と列強の関心の所在、および時代の変化によるそれらの変質の状況がかなり明らかとなった。
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