研究概要 |
本年度は、当初の計画にしたがって、以下のことを行った。 1.ノルマン征服(1066年)以後、王権がノルマンディとイングランドの両方を統治していた、あるいは、両者の統治が密接な関係をもっていた時期を重点的に調査した。 2.昨年度に引き続き、中世イギリス、シチリア、フランスの統治システムに関する文献・史料の蒐集を行った。これは主として、書籍の購入、史料・論文などの複写によるものである。 3.9月には京都で開催された日英歴史家会議で報告を行い、11月にはイタリアで開催された国際会議で報告を行った。研究報告の題目は、以下のとおりである。 ・日英歴史家会議報告:"Kingdom and States in Medieval France," The Fourth Anglo-Japanese Conference of Historians 2003,Kyoto, Japan, 9-13 September 2003,2003 September 9, Guest Commentator ・国際会議報告:"Confrontation of Powers in the Norman Kingdom of Sicily : Kings, Nobles, Bureaucrats and Cities," Citta e vita cittadina nei Paesi dell'area mediterranea : secoli XI-XV, Adrano, Italia, 18-22 novembre 2003, 2003 November 19, Guest Speaker 4.昨年度に引き続き、データベースの操作、史料情報の整理を効率的に行うために、プログラムなどを購入して、コンピューター環境を整備した。
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