研究概要 |
本年度は、当初の計画にしたがって、以下のことを行った。 1.本年度は、イングランド王が大陸の広大な所領を失い、王権の関心がイングランドに集中するようになった時期(13世紀)、すなわち、ジョン(在位1199-1216)、ヘンリ三世(在位1216-1272)、エドワード一世(在位1272-1307)治世の統治システムを重点的に調査した。 2.昨年度に引き続き、中世イギリス、シチリア、フランスの統治システムに関する文献・史料の蒐集を行った。これは主として、書籍の購入、史料・論文などの複写によるものである。 3.4月と11月には、東京大学において、パリ第一大学(ソルボンヌ大学)M.Balard教授とスミス・カレッジ名誉教授(前アメリカ中世学会会長)のセミナーを開いた。セミナーの題目は、以下のとおりである。 ・M.Balard, "Genoa at the end of the Middle Ages"東京大学本郷キャンパス法文1号館3階312号教室(2005年4月12日) ・L.Little, "In the shadow of Giants : The Japanese, Arabs, and Europeans in the 8th Century"東京大学本郷キャンパス法文1号館3階312号教室(2005年11月14日) 4.昨年度に引き続き、データベースの操作、史料情報の整理を効率的に行うために、ハードディスクなどを購入して、コンピューター環境を整備した。
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