• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

アメリカ合衆国の運邦軍とマイノリティの関係をめぐる比較史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14510402
研究機関一橋大学

研究代表者

中野 聡  一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (00227852)

キーワード現代史 / 政治学 / 軍事 / 移民 / アメリカ:フィリピン / 生活保護 / 高齢者 / 市民権
研究概要

本研究は、アメリカ合衆国における連邦軍(国軍)とマイノリティ(少数派民族集団)の関係を、アメリカ国内のマイノリティ間および他国の国軍との比較史的視点から事例研究および理論的考察を行うことにより、20世紀後半における脱植民地化、シティズンシップ、ナショナリズム、「戦争の記憶」の諸問題に対する歴史研究上の貢献をめざそうとするものである。
平成16年度は研究の最終年度であり、研究成果の公開に力を入れた。まず6月にオランダ(ライデン)で開催された第7回国際フィリピン学会において、フィリピン系第2次世界大戦ベテラン支援運動とフィリピン系アメリカ人コミュニティの動向に関する研究報告を行った。この主題は米比両国でも未開拓の分野であり、参加者および報告ペーパーの閲覧者から多くの好意的反応や、引用の申し込みを得ることができた。
3年間にわたる研究期間を通じて展開したイラク戦争によって、アメリカ連邦軍におけるマイノリティの処遇は、いわゆるグリーンカード(永住権)海兵隊員の問題を焦点として大きな注日を集めるようになった。本研究がコア事例として調査したフィリピン系第2次世界大戦ベテラン支援運動も、イラク戦争におけるフィリピン系連邦軍兵士の貢献の強調や戦没者の慰霊を運動の中に取り入れるようになっている。このため本研究でも、その動向を補充調査するとともに、これまでに収集した資料を再検討した。以上の研究成果をウェッブ上に公開する準備を進めるとともに、研究成果報告書を作成した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] フィリピン銀行史研究-植民地体制と金融-2005

    • 著者名/発表者名
      中野 聡
    • 雑誌名

      アジア経済(書評 永野善子著) 46巻4号

      ページ: 107-111

  • [雑誌論文] South to South across the Pacific : Ernest E.Neal and Community Development Efforts in the American South and the Philippines2005

    • 著者名/発表者名
      Satoshi Nakano
    • 雑誌名

      Japanese Journal of American Studies 16(発表予定)

  • [雑誌論文] Gabriel L. Kaplan and U.S. Involvement in Philippine Electoral Democracy : A Tale of Two Democracies2004

    • 著者名/発表者名
      Satoshi Nakano
    • 雑誌名

      Philippine Studies [Ateneo de Manila University Press] Vol.52 No.2

      ページ: 149-178

  • [雑誌論文] 帝国と市民-苦悩するアメリカ民主政2004

    • 著者名/発表者名
      中野 聡
    • 雑誌名

      アメリカ学会会報(新刊紹介 紀平英作 編) 155

      ページ: 2

  • [図書] 変貌するアメリカ太平洋世界(第1巻):太平洋世界の中のアメリカ-対立から共生へ-2004

    • 著者名/発表者名
      油井大三郎, 遠藤泰生
    • 総ページ数
      263
    • 出版者
      彩流社

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi