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2003 年度 実績報告書

ローマ帝国西方属州の都市化と文化変容に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14510407
研究機関京都大学

研究代表者

南川 高志  京都大学, 文学研究科, 教授 (40174099)

キーワードローマ帝国 / 属州 / ヨーロッパ / ローマ化 / 都市化 / 文化変容 / 文明化 / 軍国
研究概要

本年度はこの研究の第2年目であり、まずこれまでの成果を属州ブリタンニア(ブリテン島)中心にまとめ研究書『海のかなたのローマ帝国--古代ローマとブリテン島』を岩波書店より刊行した。ついで、研究の重心をブリテン島から大陸に移し、今日のドイツ、ベルギー、オランダ、北フランス、スイス、そしてオーストリアといった国々に相当する地域に焦点を当てて、本格的な研究を開始した。この研究の手始めとして、夏季にドイツで現地調査を実施したが、調査の拠点をケルン大学に置き、ケルン大学の古代史教授で、ローマ帝政史の権威であるヴァルナー・エック教授の協力を得ることができた。この調査では、「都市化」の問題について、ライン川沿いでかつてのローマ人の拠点都市であったケルン市における遺物調査などをおこない、アウグストゥス帝時代のゲルマニア征服の問題についても、カールクリーゼの「トイトブルクの森の戦い」古戦場跡の調査などで最新の情報を入手することができた。これらの調査成果と、碑文史料の分析や研究文献から得た情報をもとにして、本年度内に数編の論文やエッセイを執筆したが、その内の論文2編を今年度中に公刊することができた。なお、本研究と関連の深い研究プロジェクトとその国際会議を別途実施した関係上、とくに国際会議で本研究の成果をいかすことができたことも特記しておきたい。これについては、英文の成果報告書Material Culture, Mentality and Historical Identity : Understanding the Celts, Greeks, Romans and the Modern Europeansを本研究代表者自身が編集・発行し、国内外の研究機関に送付した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 南川高志: "古代ローマ帝国と近・現代ヨーロッパの自己理解"歴史としてのヨーロッパ・アイデンティティ(谷川稔編). 56-71 (2003)

  • [文献書誌] 南川高志: "ヨーロッパ統合と古代ローマ帝国"ヨーロッパ統合の理念と軌跡(紀平英作編). 2-32 (2004)

  • [文献書誌] 南川高志(編纂): "Material Culture, Mentality and Historical Identity in the Ancient World"国際会議成果報告書 京都大学. 68 (2004)

  • [文献書誌] 南川高志: "海のかなたのローマ帝国"岩波書店. 252 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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