1.近世瓦の年代の細分については、中世末期(1500〜1575)、近世I期(1575〜1582)、近世II期(1582〜1591)、近世III期(1592〜1615)、近世IV期(1615〜1657)、近世V期(1657〜1682)、近世VI期(1682〜1724)、近世VII期(1724〜1765)、近世VIII期(1765〜1800)、近世IX期(1800〜1867)の9期に編年した。 2.中世末から近世初頭の瓦生産の重要な役割を果した四天王寺住人瓦大工と播州英賀住人瓦大工のヘラ書き銘を残す瓦について検討を加えた。 3.江戸の前期瓦について編年をおこない、寛永期以降寛文年間までの間に、「静岡県東部から神奈川県支部までの間のいずれかの地域で生産された瓦」が多量に江戸に運ばれたことを明らかにした。
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