『続狂言記』『狂言記拾遺』については、初版本の本文について、二種の翻字本の対照を補助者の協力を得て完成した。その中の異同部分について、本学蔵本と法政大学能楽研究所・早稲田大学演劇博物館・東京芸術大学・天理図書館の蔵書を実見、写真でも確認しながら、清濁、記号を含めた詳細な本文を確定できた。 『狂言記』については、補助者の協力を得て索引の電子テキスト化を完成した。また、元禄十二年初版の刷りのよいものを、古本屋から購入することが出来、本文の確認確定がさらに確実なものとなった。しかし対照については語形の異同の確認作業に手間取り、四種の版本の見出し語対照表にまでは至っていない。『祝本』の用語・語法の調査も半分ほど進んでいるが、完成していない。ともに次年度への課題である。
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