研究概要 |
平成14年より平成17年にかけ、2ヶ月に1度(2日間)のペースで、浄土宗名越派の中心寺院であった如来寺(福島県いわき市平山崎字矢ノ目)の蔵書調査を行った。全1500点余の書肆カードを取り終えた後、見直し作業を兼ねてパソコンへのデータ打ち込みを行い、800点の処理を終えた。また、名越派の本山であった専称寺(いわき市平山崎字梅福)の蔵書調査も併せて行った。本報告書には、如来寺蔵書調査・研究の成果として目録抄を掲載した。 平成15年より平成17年にかけ、年に1度(3日間)のペースで、京都における浄土宗名越派の中心寺院であった檀王法林寺(京都市左京区三条)の蔵書調査を行った。檀王法林寺の蔵書調査の成果を踏まえ、「袋中の本箱」(『説話文学研究』37,説話文学会,平成15年6月)を提出した(本報告書に転載)。 平成14年より平成17年にかけ、2ヶ月に1度(2日間)のペースで、真言宗智山派の寺院、宝聚院(いわき市西小川)、圓通寺(同遠野町上遠野)に所蔵される、浄土宗関係資料の蔵書調査を行った。研究成果として、「圓通寺蔵書目録」(『むろまち』10号,室町の会,平成18年3月)を提出した(本報告書に転載)。 本研究の成果を踏まえ、平成17年5月、中世文学会創立50周年記念シンポジウムにおいて、第一部会資料学のパネラーをつとめ、「地域寺院と資料学」の題で発表を行った(本報告書に転載)。また、,平成17年11月、中世文学会秋季大会においてもシンポジウムのパネラーをつとめ、「日本(ヤマト)からのアプローチ-中世における琉球文学の可能性-」の題で発表を行った(本報告書に転載)。
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