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2002 年度 実績報告書

藤原雅有の基礎研究-雅有全集の作成

研究課題

研究課題/領域番号 14510472
研究機関鶴見大学

研究代表者

中川 博夫  鶴見大学, 文学部, 教授 (70211414)

キーワード雅有 / 飛鳥井家 / 隣女集 / 弘安源氏論義
研究概要

藤原雅有とその家統の飛鳥井家に関する中世から近世までの研究文献目録作成の為に、国文学資料館の国文学論文のデータベースや過去の中世近世和歌関係の論文目録等や購入したデータベースソフト類を基に、基本データをカード等に著録して収集・整理し、今後コンピュータ処理するべく備えた。同時に、一部当該文献を購入と複写により収集・整理し保管した。特に、飛鳥井雅親の家集『亜槐集』や雅親が判詞を執筆した『三十番歌合』の善本を入手しえたことは大きな成果である。次年度以降さらなる収集・整理を図り、電算処理を目指したい。
藤原雅有自身の年譜作成に向けて、各種データベースや諸文献を博捜し、関連する記事をデータ化する作業を進めつつ、一部入手可能な当該文献については購入と複写により収集・整理した。この過程で、雅有の母につき、恐らくは『公卿補任』に拠る明らかなる誤謬の北条実時説がいまだ一般的であることを確認した。その点も含めて、より精度の高い雅有年譜の作成を期すべきことを認識しえた。
雅有全集の根幹をなす著作類については上記の家統・年譜資料も併せて、諸文庫・図書館等に出張し、その存否を調査・確認し一部の書誌を精査した。特に宇部市立図書館付設資料館蔵『弘安源氏論義』寛文八年刊本を確認・精査しえたことは一つの成果である。また、過去に精査した『隣女集』の最善本の歴博本の写真複製版を購入し、他の諸伝本のいくつかも複写により収集・整理した。全歌集作成の前提として、天理本『別本隣女集』の精査が今後の課題となる。他の雅有歌を含む中世和歌関係資料や日記・紀行類については、可能なものは購入と複写により収集・整理した。また、上記飛鳥井家関連資料も併せて一部の現蔵典籍については、電算処理するべくデジタルカメラ等により撮影した。稀覯の蹴鞠伝書伝本の渉猟が今後の課題として残る。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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