1 補陀落信仰および観音信仰に関する文献を収集し、研究した。 文献の購入、コピー、また各地の大学図書館や公共図書館を利用して、補陀落信仰および観音信仰に関する文献を収集し、研究に役立てた。 2 補陀落信仰および観音信仰の遺跡地、また現在存在する土地や関連する土地を訪れ、調査・研究した。 以下の土地を訪問した。長崎県島原半島・熊本県玉名市・鹿児島県鹿児島市・隼人町・宮崎県青島など、日立市、和歌山県各所、洛山(韓国)、済州島(韓国)、普陀山・寧波(中国)。 3 論文を執筆した。 下(11)に掲げるもの以外に、以下の論文を執筆した(未発表)。 補陀洛の分類 補陀洛の自然相 補陀洛と太陽信仰 補陀洛と竜神信仰 東アジアにおける補陀洛の成立 普陀山再考--中国の補陀洛の成立-- 洛山寺考--朝鮮の補陀洛の成立-- 熊野那智の観音信仰--補陀洛の成立-- 海のかなたへ--常世・ニライカナイ・補陀洛行-- 4 学会発表を行った。 題「常陸国風土記の「観音」・「仏の浜」--七世紀の海の観音信仰--」水門の会(7月) 1年間の研究を通じて、東アジアにおける各地の補陀落の成立の様相とともに、歴史的な横の関係(影響関係)が見えてきたのが最大の成果である。
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