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2004 年度 実績報告書

大名屋敷におけるサロン文化の研究-『弘前藩庁日記』を中心に-

研究課題

研究課題/領域番号 14510480
研究機関国文学研究資料館

研究代表者

武井 協三  国文学研究資料館, 文学形成研究系, 教授 (60105567)

研究分担者 阪口 弘之  大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 教授 (70047299)
渡辺 憲司  立教大学, 文学部, 教授 (00123761)
鈴木 公子  近畿大学, 文芸学部, 助教授 (50183091)
青木 直己  株式会社虎屋, 虎屋文庫, 課長 (40175732)
山下 則子  国文学研究資料館, 文学形成研究系, 教授 (40311162)
キーワード座敷芝居 / サロン文化 / 『弘前藩庁日記』 / 大名屋敷 / 歌舞伎 / 人形浄瑠璃 / 山鹿素行 / 渋川春海
研究概要

諸大名の江戸屋敷にはしばしば芸人たちが招かれ、邸内で歌舞伎・人形浄瑠璃が上演されていた。『弘前藩庁日記』には、この藩邸内での芸能上演の記録が掲載されている。弘前藩江戸屋敷では、山鹿素行・渋川春海など当時の著名な文化人が集って観劇している。この弘前藩の文化サロンについて研究を実施した。
当該年度は、2回の共同研究会を開催し、随時研究報告書作成のための打ち合せ会を実施、後半は研究報告書の原稿作成、校正、刊行を行った。
共同研究会では以下の研究発表2件と、それに基づく討議が行われた。
・平成16年7月18日渡辺憲司「津軽家大名サロンと文芸・・・山鹿素行との関連を中心に」
・平成16年7月19日青木直己「津軽藩江戸藩邸における菓子の饗応-上菓子大成期を中心に」
渡辺憲司氏の発表は、弘前藩のサロンを形成する中心人物として山鹿素行をとりあげ、『山鹿素行年譜』や『配所残筆』を用いて津軽家との関係を摘出、芝居上演の場を「一門の結束を強めるための場」として捉えることができるのではないか、との重要な指摘をなされるものであった。討議では、主として儒学者の大名家サロンにおける役割についてが検討された。
青木直己氏の発表は、弘前藩邸での演劇上演が、一方で酒食や菓子による饗応の場としての性格を色濃く持っていたことに注目され、その時期が上菓子の大成期に重なることを指摘された。観劇の最中に客に供される料理や菓子の実態が明らかにされ、弘前藩邸の演劇上演の場に新たな照明をあてるものであった。料理・菓子の提供時間と芸能プログラムの関係などについて討議がされた。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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