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2002 年度 実績報告書

北宋後期〜末期における士大夫の文藝とメディア

研究課題

研究課題/領域番号 14510496
研究機関早稲田大学

研究代表者

内山 精也  早稲田大学, 教育学部, 助教授 (20275019)

キーワード北宋後期から末期 / 士大夫の文藝 / 文藝とメディア / 郭祥正
研究概要

今年は、のべ3年間の本研究における初年度である。今年度は、当初の計画通り、関連資料の収集と整理を行った。年間通じて、関連書籍の購入に努めた他、計二度の海外出張調査を実施した。第一回は、8月中旬〜下旬、中国の南京、当塗、北京への出張である。南京では、「第二届中国宋代国際学術研討会」が開催されたのでそれに参加し、中国人研究者と意見交換し、関連の資料や情報の収集に努めた。当塗は、本研究の柱の一つ、北宋後期の詩人・郭祥正の故郷である。ここで関連遺跡の実地調査を行った。郭祥正は仕官と棄官を繰り返し、一生の半分以上を故郷で過ごしている。当然、彼の作品には当塗固有の風土に根ざしたものが多い。今回の調査は僅か1日半の日程であったが、当塗および周辺地域の地理的特徴を把握することができた。土着性の強い地方詩人としての彼を定位するのに、今回の実地調査は大いに役立つはずである。北京では、国家図書館に赴き、郭祥正の刊本および抄本数種を調査した。第二回は、12月下旬、台湾台北の国家図書館へ行き、郭祥正の抄本数種を調査した。北京における調査は時間的制約により必ずしも十全には行えなかった憾みが遺るが、北京と台北の調査出張によって予定していたテキスト全てを目睹することができ、郭祥正関連の研究基盤はほぼ整った。次年度以降、調査結果を踏まえた具体的な研究報告を逐次行っていきたい。本研究の対象はむろん郭祥正一人ではない。周辺の詩人グルーブとの相互関係を洗うことがむしろ主たる目的である。そのために、次年度は調査範囲を拡大し、本年度収集した関連資料を精査して、一つ一つ研究成果を上げてゆきたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 内山精也: "当塗郭祥正関連遺跡実地報告-姑熟紀游2002夏-"宋代詩文研究会,『橄欖』. 11. 21-37 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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