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2005 年度 実績報告書

カリフォルニア研究-日英米文化交流の可能性について

研究課題

研究課題/領域番号 14510527
研究機関愛媛大学

研究代表者

林 康次  愛媛大学, 法文学部, 教授 (60036449)

研究分担者 加藤 好文  愛媛大学, 法文学部, 教授 (70136779)
野崎 重敦  愛媛大学, 法文学部, 助教授 (90189390)
キーワード英米文学 / 英米文化 / カリフォルニア州 / アメリカ南西部 / マイノリティ / スタインベック / チカーノ / 日系作家
研究概要

最終年度のカリフォルニア共同研究は、1.カリフォルニア州2.南西部とカリフォルニア3.イギリスと旧イギリス植民地の三方向から整理した。関連して、英米研究に関する口頭発表を行った。
カリフォルニア州は全米で最もマイノリティ増加率が高く実に多彩な文化的モザイク模様を呈しているが、同時に、白人対非白人のエネルギーが苛烈にぶつかり合ってもおり、21世紀における「周辺部」カリフォルニアの文学的・文化的重要性を指摘した。さらに個人的には、カリフォルニア作家ジョン・スタインベックの紀行文学を中心に研究を進めた。[以上、加藤]南西部とカリフォルニアという面から美術や文学における歴史的、文化的連続性を追及した。文学ではポーターとキャザーの場合、スペイン、メキシコ、アメリカの三重の層にある南西部理解は不可欠であり、そこから新たな読みへの試みの知見を得た。同時に、ニューメキシコのなかの「カリフォルニア州」と「ニューメキシコ州」の差異を辿りつつ、南西部のなかのカリフォルニアの本質をめぐるチカーノ作家・詩人を研究した。[以上、林]旧イギリス植民地からの移民を迎えるイギリス社会の問題点を考察し、制度的にも、日常的意識のレベルにおいても様々な差別があり、旧植民地出身の作家たちの作品にはそれが強く反映されていることについて引き続き研究を行った。またアメリカとイギリスでの日系人や日本人に対する差別や固定観念についても、両国の日系作家の作品を材料に考察を行った。[以上、野崎]以上の共同研究は報告書の中にまとめた。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (7件)

  • [雑誌論文] キャサリン・アン・ポーターとメキシコ(3)-『愚者の船』(1962)のレアリスムと全体像2006

    • 著者名/発表者名
      林 康次
    • 雑誌名

      愛媛大学法文学部論集 人文学科編 20

      ページ: 33-74

  • [雑誌論文] カリフォルニアへの陸橋ニューメキシコ-チカーノ作家とチカーノ詩人2006

    • 著者名/発表者名
      林 康次
    • 雑誌名

      平成14年度〜平成17年度科学研究費補助金研究成果報告書

      ページ: 41-93

  • [雑誌論文] 紀行文学にみるアメリカ観の変容-スタインベックと乗り物を中心にして-2006

    • 著者名/発表者名
      加藤 好文
    • 雑誌名

      多文化社会の諸相および変容に関する総合研究 2・4

      ページ: 57-61

  • [雑誌論文] アメリカ合衆国カリフォルニア州-その文化的トポグラフィー2006

    • 著者名/発表者名
      加藤 好文
    • 雑誌名

      平成14年度〜平成17年度科学研究費補助金研究成果報告書

      ページ: 19-34

  • [雑誌論文] 英米の日系作家と戦争-カズオ・イシグロの『遠い山なみの光』を中心に2006

    • 著者名/発表者名
      野崎 重敦
    • 雑誌名

      平成14年度〜平成17年度科学研究費補助金研究成果報告書

      ページ: 35-40

  • [雑誌論文] ルドルフォ・アナーヤ<春>二作-作家と探偵をめぐって2005

    • 著者名/発表者名
      林 康次
    • 雑誌名

      愛媛大学法文学部論集 人文学科編 19

      ページ: 1-43

  • [雑誌論文] チカーノ、チカーナの人たちの故郷、アストランーニュ-メキシコのスパングリッシュの響き-2005

    • 著者名/発表者名
      林 康次
    • 雑誌名

      地域創成研究年報 1

      ページ: 24-41

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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