研究課題/領域番号 |
14510531
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
西川 盛雄 熊本大学, 教育学部, 教授 (30040489)
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研究分担者 |
福澤 清 熊本大学, 文学部, 教授 (80136697)
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キーワード | productivity / creativity / combining form / latibate / listing / generic / morphology / syntax |
研究概要 |
本研究においては研究代孝者は概ね形態論・辞書論の理論的な面を担当し、研究分担者はコンピューターや書物を活用した資料的な面を担当した。事例は現在ではまだ未整理で多岐にわたるが、やがてこれを暫時整理することになる。すでにNishikawa(1998)の"Morphologization and Combining Form"と西川(1996)の「動詞としての副詞的小辞と辞書」、西川(1998a)の「接尾辞形成と文法化現象」西川(1998b)の「接頭辞形成と文法化現象」に拠って少しでも積み上げてきたものはあるが、本年度はまず接辞のうち、語頭接辞に焦点を当て、<語例><発音><下位範疇><語源><意味><語法用例>のそれぞれの項目について解析と解説を試みるべくその作業を始めている。福澤は具体的実例を収集しながら統語論からみた辞書記述の在りかたを模索し、考察を深めている。 本件の二人の研究者はこの科研費の主旨にもとづき、現在authenticな各種辞書の接辞の取り扱い方とその原理的発想を調査・研究中である。まだまだ文献も不足しているが来年度以降の課題として考察を持続する。本年度は、従来継続してきた研究成果を受け、本来語のアングロ・サクソン系の英語ではなく外来のギリシャ・ラテン語を語源としてもつ英語の接頭辞とその生産性(productivity)について考察し論文を出した。ここでは強勢(stress)の果たす役割の大きさも確認することができた。さらに本件の謙題研究に関して英語の総称表現の研究を通してみた統語論から形態論(語形成理論)への橋渡しの可能性も考察した。
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