研究課題/領域番号 |
14510531
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
西川 盛雄 熊本大学, 教育学部, 教授 (30040489)
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研究分担者 |
福澤 清 熊本大学, 文学部, 教授 (80136697)
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キーワード | 形態論 / 接頭辞 / 接尾辞 / 語彙化 / 生産性 / Right-hand Head Princile / 創造性 / Percolation |
研究概要 |
本年度は科学研究費補助金(基盤研究(C)(2))の二年目で本研究計画にもとづく基礎資料の充実の年であった。基礎資料を得るためのコーパス(British National Corpus)を整備し、大学院の学生の研究協力も得て実例の収集に当った。接辞形成の理論的補強のため、西川は本年度論文"Lexicon and Cognition"(熊本大学紀要、第52号)と「接辞形成のストラテジー」(河上誓作教授退官記念論文集<大阪大学文学部>)を書き、福澤は海外渡航とコーパスにもとづくデータ収集に当った。また特筆すべきこととして、平成16年3月8日(月)、9日(火)の二日間にわたって『言語・英語研究とコーパス』のタイトルのもとに、同じく語形成の研究で科学研究補助を得ている名古屋大学のグループ(滝沢直宏助教授、大名力教授、大室剛志教授)と共同の公開シンポジウムを熊本大学総合情報基盤センターにて行った。司会は福澤が行い、西川は『英語語形成の諸相と生産性』について60分の発表を行った。 文献についてはヨーロッパの類型学的(タイポロジカル)な視点における語形成研究の重要さに鑑みて、西川は2003年10月にライプチッヒ(ドイツ)のマックス・プランク研究所、言語学科のマーチン・ハスペルマス教授を訪ね、資料収集と情報交換の機会をもった。福澤は形態論研究の現状を多角的に調査すべく、韓国の全南大学に出かけ金大星助教授と「第二外国語としての英語」という観点から「接辞」を中心に語形成資料収集を行った。来年度は今年度の研究成果を踏まえてさらに接辞形成のメカニズムの研究とその辞書化を進めていく。
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