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2005 年度 実績報告書

17世紀後半のイギリスにおける市(fair)の演劇と内乱期のパンフレット演劇

研究課題

研究課題/領域番号 14510534
研究機関愛知教育大学

研究代表者

南 隆太  愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (60247575)

キーワード王政復古期喜劇 / 市(fair)の演劇 / 演劇史 / イギリス初期近代演劇 / 演技
研究概要

最終年度である本17年度は、これまでに収集した1次資料の整理と検討を行い、市(fair)における演劇公演について、上演実績と上演の場について引き続き調査を続けた。これについては、平成18年3月現在も継続中であり、膨大な資料の整理し、その内容を既存のSybil Rosenfeld, Montague Summersなどの研究、The London Stage,1660-1800,REED, Brand's Popular Antiquities等の資料と比較し、既存情報の誤りも含めた歴史資料(上演年表資料)の点検と作成に取り組んでいるところである。また、市で活躍した俳優、あるいはシーズンを終えた期間に旅公演などを通して市などのboothにも出演した俳優の演技を考える方策として、今年度も引き続き王政復古期の舞台上の演技について調査を行い、その研究成果の一部を研究会において発表し、他の演劇研究者からコメントをえるなど、今後期待される研究成果について予備的な評価を得るように努めた。それは、第19回スチュアート朝研究会(2005年3月25日)における研究発表「The Way of the Worldを読む」、第20回スチュアート朝研究会(2005年9月18日)における研究発表「戦わない男たち、Lord Foppington, Sir Harry Wildair, Plume:あるいは進化する(?)fop」さらには第1回18世紀演劇読書会(2005年12月26日)発表:The Conscious Loversを読むとして研究成果の報告を行なった。とくに王政復古期喜劇におけるfop(洒落者)の舞台上の表象を考える際には、喜劇的な演劇を得意としたPinkethmanが鍵となる俳優の1人であり、市での演劇における喜劇的ときには笑劇的演技パターンの考察が、従来の王政復古期喜劇研究に新しい視点を提供できると考えている。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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