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2004 年度 実績報告書

エリザベス・ボウエン及びビッグハウス文化と英国作家たちとの相互的影響の研究

研究課題

研究課題/領域番号 14510535
研究機関神戸市看護大学

研究代表者

山根木 加名子  神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (90295767)

研究分担者 劔持 淑  岡山大学, 外国語教育センター, 助教授 (20178164)
キーワードエリザベス・ボウエン / ビッグハウス / カントリーハウス / ジェイン・オースティン / ヴァージニア・ウルフ / E.M.フォースター / ヘンリー・ジェイムズ / マライア・エッジワース
研究概要

本研究の目的は、アングロ・アイリッシュ作家エリザベス・ボウエン及びその特徴であるビッグハウス文学・文化が、英国作家、ヴァージニア・ウルフ、ヘンリー・ジェイムズ、E.M.フォースター、ジェイン・オースティン、マライア・エッジワースの文学とどのように影響し合っているかを解明することにより、より広い視野のもとでボウエン文学の全体像を捉え、新たなボウエン批評を構築すること、並びにウルフ、ジェイムズ、フォースター研究に新しい視座を与えることである。
まず、国内・国外において補足の資料の調査・収集を行った。次いで、これらを分析し検討することによって得られた成果を学会発表及び学術論文として公表した。ボウエンはエッジワースのビッグハウス小説、及びオースティンのイギリス風俗小説という二つの偉大な伝統に連なる。そこで、研究代表者はエッジワースの『ラクレント館』とオースティンの『エマ』との比較論文を著し、共同体のシンボルであるカントリー・ハウスを通して、両作品がどのような共同体の特質、価値体系を提示するかを論じた。また、日本ヴァージニア・ウルフ協会の全国大会で、「『歳月』再読-<アイルランド史>と<アンティゴネー>のインターテクストとして」と題して発表し、ウルフとボウエンとの交友やビッグハウス文化との関わりにも言及した。研究分担者は近々発表予定のジェイムズの『ねじの回転』の論考において、ボウエンに共通する「人々にとって幻想と過去こそが過酷な現実を逃れ、疲弊した心の空洞を埋めてくれる避難所」であるという考えを論証している。
今年度は研究の最終年度につき、以上のような研究成果を報告冊子としてまとめ、印刷した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Castle RackrentとEmmaにみるカントリー・ハウス文化の実相-「信頼できない語り手」からのアプローチ2005

    • 著者名/発表者名
      山根木 加名子
    • 雑誌名

      ペルシカ 第32号(印刷中)

  • [図書] 現代批評でよむ英国女性小説2005

    • 著者名/発表者名
      山根木 加名子
    • 出版者
      鷹書房弓プレス(印刷中)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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