Cambridge大学MagdaleneコレッジPepys2125写本に含まれる未校訂宗教文献を順に校訂し、出版するという研究課題のうち、2002年度には以下の成果を得たことを報告いたします。 1.Item3 「悔い改めについて」の本文校訂作業:マイクロフィルムおよび写本原本との校合を重ね、転写の精度を向上させる。誤記を改めながら内容を把握し、句読点を打ち最落をつける。(90%完了) 2.Item3 「悔い改めについて」の本文への付注:ギリシャ・ラテン教父からの引用、孫引きを明らかにし、典拠を確定する作業。ただし、間違って引用されている場合もあり、末確認の引用も残っているので、引き続き調査をする。難解な語に現代英語訳を付ける。本文校訂の詳細を示す。特異な事項に説明を付ける。(70パーセント完了) 3.Item3 「悔い改めについて」へのイントロダクション:Oxford大学の研究員にチューターを依頼し、イントロダクションの英語と学術的な面でのブラッシュアップ指導を受けている。指導は2回受けたが、今後さらに改善を加え、海外での出版を目指す。 4.以上の研究経過を踏まえ、大阪産業大学論集に論文を発表した。(別記) 5.Pepys2125に含まれるその他の文献の校訂については、基礎資料の収集を含め校訂・出版に向けて準備をすすめている。
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