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2002 年度 実績報告書

フランス植民地主義に見る言語教育の位相について

研究課題

研究課題/領域番号 14510568
研究機関新潟大学

研究代表者

西山 教行  新潟大学, 経済学部, 助教授 (30313498)

キーワード言語帝国主義 / フランス植民地主義 / 言語普及 / フランス第3共和政 / アリアンス・フランセーズ / 国際交流 / フランス語教育学 / 文化外交
研究概要

間接支配をモットーとしたイギリス植民地主義との対比において、フランス植民地主義の特徴は直接支配による「同化主義」にあるといわれ、とりわけそれは言語教育を通じた同化主義により実践されてきたと考えられている。
本研究は、フランス植民地主義との関連においてフランス語教育を同化主義の実践という観点から解明することをめざす。なかでも言語同化主義イデオロギーをもっとも鮮明に反映しているアリアンス・フランセーズ(以下AFと略記)を研究対象の中核に据える。
1884年に設立されたAFは、「植民地並びに外国におけるフランス語普及を目的とする国民協会」で、フランスが国家的観点からフランス語普及に取り組んだ最初の機関である。この言語普及機関は第三共和政前期に設立されたことから、当時の共和国政府が積極的に推進していた植民地政策と密接な関連にある。フランス語普及による植民地の「フランス化」こそ植民地政策の要諦であり、この究極目的に向けてAFの果たした役割は看過できないものがある。
AFの言語政策の策定に重要な役割を占めたのが、初代事務局長、第六代会長を務めたピエール・フォンサンである。フォンサンの言語思想は植民地主義との関連から鑑みて、「言語帝国主義」と形容される。とりわけアルジェリアの先住民であるベルベル人を対象としたフランス語普及政策はベルベル語からフランス語への置き換えを企図した点で言語帝国主義のあらわれとなることを検証した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] NISHIYAMA Noriyuki: "L'imperialisme linguistique de Pierre Foncin en Mediterranee"Documents pour l'histoire du francais langue etrangere et seconde. 27. 35-48 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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