平成15年度分の計画、世界最古の日刊新聞"Einkommende Zeitungen"(1650年)の解読とこれに関する資料を収集し、内容のダイジェスト版を作成し一般書として出版する、というものであった。(平成14年度の基盤研究(c)(2)研究目的に記載) この目的は、本年(平成16年)10月(頃) 『新着雑報』1650年、世界最古の日刊新聞 (三元社、全600ページ程、2月21日現在、ゲラ刷り) という表題で出版されることが決定されたので、記載したとおりに達成したと言えよう。本書は、本邦発(申請者の調べた限りでは、ドイツを始め他国でも翻訳されていない)の編訳となる。原典資料もすべて印刷されるし、現代ドイツ語訳も付してあるので、ドイツ語関係者のみならず、メディア史研究や社会学研究など、様々な領域の研究者にも寄与できるものと確信している。 また本書は、原典資料の所蔵されているスウェーデンの王立図書館を初め、山口県立文書館などにには寄贈する予定である。 但し、関連する研究(原典史料版には『新着雑報』各号以外にも細かい資料が付随している)はまだ残っており、来年度以降の課題となる。(これは、平成16年度の学術振興会基盤研究(c)(2)の課題として新たに申請した)
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