(1)ドイツ・テュービンゲン大学の元教授エーリヒ・シュトラスナー(Erich StraBner)氏の著作"Zeitung"(Max Niemeyer Verlag)を『ドイツ新聞事始』(三元社)として邦訳出版した。この本は、すでに第2版(初版1997年:第2版1999年)が出ており、ドイツの大学では、多くのメディア関係講座で授業に使用されている。この原著には新聞原紙の写真が含まれていないので、ドイツ・アーヘンの国際新聞博物館から多数の写真を借りて記載許可を受けた。中には、歴史的に重要な事件を報ずるトップ記事の写真など、本邦初公開のものも多く含まれる。 (2)世界最古の日刊新聞"Einkommende Zeitungen"(1650年)の解読とこれに関する資料を収集し、一般書として出版した。 『新着雑報』1650年、世界最古の日刊新聞(三元社) 本書は、本邦発の編著となる。原典資料もすべて印刷されるし、現代ドイツ語訳も付してあるので、ドイツ語関係者のみならず、メディア史研究や社会学研究など、様々な領域の研究者にも役立つと思われる。 また本書は、原典資料の所蔵されているスウェーデンの王立図書館を初め、山口県立文書館などにには寄贈する予定である。
|